シンプルな時刻合わせソフトを使う

FT8を運用するときに必ず必要となる定期的な時刻合わせ。これをしないとDTの数値がどんどんズレて交信できなくなるので自動かつ定期的に合わせる必要があります。CQ誌では桜時計などの「時刻あわせソフト」を使うケースが紹介されていますが、私の場合、常駐しないソフトをタスク スケジューラで定期的に呼び出す方法で行っています。この方法はパソコンへの負荷が最低限で済むのでお勧めです。
余談ですが、移動運用のときには、スマホのテザリング機能を利用する方法、スマホが使えないときは八重洲無線のFT2Dなどとパソコンをつないで時刻合わせを行うことが考えられます。そのあたりの話はまた別の機会に…。

■ 時刻合わせソフトをダウンロード

使用しているソフトは SimpleNtpClient-HTTPというフリーウェア。ベクターでダウンロードできます。https://www.vector.co.jp/soft/win95/personal/se488979.html
ダウンロードしたら解凍して任意のフォルダにコピーします。
生成された SimpleNtpClient-HTTP.exeを 実行すると実行するたびにNICTのNTPサーバにアクセスして時刻合わせを行ってくれます。実行のための設定は不要。常駐しないので常にメモリを消費しつづけることもありません。
私の場合、SimpleNtpClient-HTTP.exeをいちいちクリックして実行するのも手間なので、タスクスケジューラで定期的(30分ごとなど)かつ自動的に実行するようにしました。タスクスケジューラはWindowsの機能でもともと付いているものなので安心で、使い方を覚えると週に1回再起動したり、ということもできます。以下に設定例を紹介します。

■ タスク スケジューラの設定

図1 まずはタスク スケジューラを呼び出します。Windowsの検索窓で タスク スケジューラ で検索すると出てきます。タスクとスケジューラの間に1つだけスペースをタイプして検索するのがミソです。起動したら上の図で「操作」のところにある「タスクの作成」を実行。
図2 タスクの作成を押すとこのような画面になります。「全般」タブをクリックしてこ上の図のように設定します。名前はテキトーでOK。
図3 上の図2の設定ウィンドウにある「トリガー」タブをクリックして「新規」ボタンを押して出てくるメニューをこの図のように設定。繰り返し時間は定期的に時刻合わせを行う間隔です。継続時間は無期限も選べますが、私の場合無期限にするとうまく動作しなかったので、毎日を選び開始時間を00:00:00にして継続時間を1日間に設定したところうまくいきました。設定したらOKを押します。
図4 再び「新規」を押して、今度はタスクの開始を「ログオン時」にしてOKを押します。こうすることでパソコンを起動してログオンする度に時刻を即座に合わせてくれます。
図5 図3、図4の設定後はこのような表示になります。次に「操作」タブをクリックして「新規」を押します。
図6 「参照」を押して先ほどダウンロードしたプログラムを選びます。SimpleNtpClient-HTTP.exeは時刻合わせのときに通知が表示されポローンという音が出ます(自動的に消える)。通知不要(=音も不要)な場合はSimpleNtpClient-HTTP-LogHide.exeを選択します。 設定したらOKを押します。
図7 このように設定されればOK 
図8 「条件」タブ下の設定は初期値のままでもOK。移動運用などでバッテリー運用を行う場合は「電源」項目の各チェックを外す
図8 「設定」タブのところも初期値のままでOK
図9 タスク スケジューラのメイン・ウィンドウに戻り、左側の「タスク スケジューラ ライブラリ」をクリックします。すると予約されているタスクの一覧が出るので、今回作成した「NTP」(図2でテキトーに付けた名前)を右クリックして実行すると、時刻合わせが即座に行われると同時に、定期的に時刻合わせが行われるようになります
図10 時刻合わせが行われると次のようなメッセージが「ポローン」という音とともに一定時間(3秒ぐらい)表示され自動的に消えます。以後設定した間隔で時刻合わせが起動します。いちいち音が出てうるさいと感じる場合は、図6を参考に設定しなおすことをお勧めします。このソフトは80番ポートを使っているのでセキュリティがキツい回線でも使えるのがミソです。

■ 動作させていることを忘れてしまう?

以上ですが、この時刻合わせソフトの動作を止めるには、タスク スケジューラで設定を変更します。音を出さない場合、あまりにもひっそりと時刻あわせをしてくれるので時刻合わせソフトを定期的に動作させていること自体を忘れてしまうかもしれません、hi。