APRSでノード局情報を送信する その2

UI-View32を使ったノード局情報のオブジェクトビーコン送信の設定例です.
ノード局の情報送信はノード局利用者にとって便利で,かつ,無線回線のユーザーに向けて送信する事こそ意義があるとも言えます.よって,TNCを使って無線回線側で送受信可能な環境を前提としています.TNCが無いかたはソフトウェアTNC(AGWPacket Engine) の利用が便利です.
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オブジェクトエディタを開いてノード番号・位置情報・コメント欄にAFRSフォーマットに準拠したカタチで運用周波数・トーンを記入します.Identifierはオブジェクト名で,プルダウン形式で複数のオブジェクトの設定ができます.Active objectでそれぞれのオブジェクトの有効無効が設定できますが,不要なオブジェクトはDeleteボタンでその都度消したほうが良いです.
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↑ビーコンを発射する局の設定例です.この局はデジピータとI-GATEを平行稼動していますので,コメント欄やシンボルがこのようになっています.インターネットの値を0にすることでインターネット側にはビーコン内容が送られません.Fixed は無線回線側のビーコン発射タイミングで,オブジェクトビーコンの送信もこれに準ずるようです.固定局の場合は必ず20分以上に設定.できれば30分~60分に.
仕様上は,Unproto adress に APRS,NOGATE または APRS,RFONLY と記入するとI-GATEでキャッチされてもインターネット側に送り込まれない事になっています.
オブジェクトビーコンのタイミングはMiscellaneous Setupの中の Object intevalで設定します. ↓ (JN4OQTさんにご指摘いただきました.TNX!)
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上記の設定後,実際に送信されたパケットは次のとおりです↓05

UI-View32などAPRS関係アプリケーションの設定は結構複雑です.これらの設定を間違えると変なビーコンがでてしまうかもしれません.そんなとき,間違いとかをちゃんと教えてくれる局もいますので,UI-View32を使っているなら,定期的にメッセージが届いていないかチェックすることをオススメします.電波を発射する以上,一度設定したら後はあまり見ないという放置運用は思わぬトラブルの原因となりますので…最低でもメッセージはチェックしておいたほうが良いです.

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