FT8 国内周波数 どうなる?

2018-03-21_ft8

JT65に引き続き、2017年中ごろから人気急上昇中のデジタルモード“FT8”、あちらこちらで話題になっていて、もう「それが何だか」は説明の余地はないようです。
昨年あたりからFT8を運用するための変更申請(届)が総合通信局に殺到するという社会現象まで生み、ついに平成30年3月2日、総合通信局は変更工事設計の一部の記載を省略できると発表しました(くわしくはこちら)。
この手の処理を「外部委託」してるのかは分かりませんが、とにかく変更届やら申請がたくさんきて大変だったそうです。私もここ1年で5件以上、変更届を出していますからそれに加勢した感じです。

閑話休題。
FT8を始めたうちは海外がよく見えるので、面白がってモニタしたり呼んで交信したりしていたのですが、最近、国内の状況が気になり国内QSO向けの周波数である7MHzの様子を探ってみました。
今のところ7041kHzをJT65とFT8で共用しているようです。
実際は、DF 1500Hzあたりを境に上がFT8 下がJT65で使われているナという印象を受けました。ところが、他の多くのバンドや7MHzの海外QSO用周波数では JT65で使う周波数の2kHz下がFT8で使われています。何で国内向けの7MHzは2kHz下を使わないのかと思ったらWSPRが7038.6kHzから上を使っているのですね。

技術的な評価は別として、2kHz離しているのは何らかの理由があるはず。だったらいっそのこと、FT8は2kHz上(7043kHz)で出ればいいのでは?とも思います。
でもそうするとデジタルモード区分の上端(7045kHz)が迫ってくる。
そして、リグを7043kHz/USBに合わせてFT8で運用する場合、国内交信はDF 2,000Hz以下でという制約がもれなく付くことになる?

DF 2000だと区分境から上にはみだす、 でも一応、アマチュア・バンドプランの区分の上端は下の区分に含まれ、キャリア周波数を区分境(上端)に立ててはみだすのはOKとなっています(29.30MHz/FMで送信できるのはこれが根拠、逆に区分の下端にキャリアを立てるのはNG)、前回のバンドプラン改訂時、周波数委員会の委員でしたが、検討会議の席で「はみだし可という考えで良いのか、はみだし不可だと多くの区分境を奇数周波数にしないと現状と矛盾するので、多くの区分境界周波数を変更しなければならないのでは」と会議のときに申し上げ、JARLでも総務省でも「はみだし可」という結果で一致している。そしてキャリア周波数(SSBはキャリアが抑圧されているが)を区分境界周波数(上端)に合わせて送信しても良いとされています(但しアマチュアバンドと他のバンドの境界ははみだし禁止)。
事実上、7048kHz/LSBで運用する局と混信する恐れがありますが、FT8だと0.1kHzはみだす程度ですから影響はほとんどないと思われます。たとえあっととしても混信回避義務(すでに通信中の局に混信するような電波を送信してはイカン)で解決という感じです。

これが面倒なら、10kHz下がって、7031kHzにするという手も? WSJT系だけではなくてRTTYや他のモードの運用も考えると、なかなか大変そうです。
さて、今後はどうなっていくのでしょうか。

私自身はのんびりとJT65をやるのも好きで、家で持ち帰りの仕事をしながら、時々画面を見て気が向いたらCQを出している局を呼んでます。そんなノリで運用するのも可能なJT65やFT8、なかなかいい感じです。

(参考)JT65/FT8運用周波数メモ (すべてUSBモードで運用)
1.909MHz(JT65/FT8 日本)
3.531MHz(JT65/FT8 日本)
3.570MHz(※JT65 DX用) 、3.573MHz(※FT8 DX用)
7.041MHz(JT65/FT8 日本)
7.074MHz(※FT8 DX用) 7.076(※JT65 DX用)
10.136MHz(FT8)、10.138MHz(JT65)
14.074MHz(FT8)、14.076MHz(JT65)
18.100MHz(FT8)、18.102MHz(JT65)
21.074MHz(FT8)、21.076MHz(JT65)
24.915MHz(FT8)、24.917MHz(JT65)
28.074MHz(FT8)、28.076MHz(JT65)
50.310MHz(JT65)、50.313MHz(FT8)
144.460MHz(JT65/FT8 日本)
430.510MHz(JT65/FT8 日本)
1296.60MHz(JT65/FT8 日本)※未確認

※ 「DX用」の周波数は国内局同士の交信は禁止

2018年4月現在の情報です