WIRES-XノードのID設定アイデア

C4FMでは、D-STARのように送信時に局名(コールサイン)が自動的に送信され,相手局トランシーバのディスプレイに表示されます.
FT1DやFTM-400Dの電源を初めてONにしたときにはまずコールサインを入力するように促されます.このときに入れられる文字数は10文字まで.たとえば JS1CYIとかJS1CYI-123 などというように入れます.

ところで,WIRES-Xノード局の場合は,ノードIDという設定項目があり,ここにコールサインとは別にノードIDという文字列が同じく10文字登録できます.このIDはノード局をトランシーバ本体の機能で検索する場合の手かがりとなるものです.
このノードIDの初期値は コールサイン-ND(例 JQ1YDA-ND)となっています.これは自由に変更できるのですが,最近,WIRES-XのALL JA CQ ROOMを観察していて,「これはいいなぁ!」と思うのがあったので紹介しましょう。
それは,JL1CTA局がやっていた都道府県を示す二文字をコールサインの後にハイフンに続けて入れるというものです.たとえば,東京でしたら コールサイン-TK 神奈川でしたら コールサイン-KN になります.この二文字は、APRSのデジピータのSSn-NのSSの部分にいれようとJAPRSXが提唱しているもので,下表のように定められています.この表に習って設定すれば,ノード局がどの県から出ているのかコールサインを見るだけでわかるようになりますから,便利かもしれません(特にトランシーバ本体のノード検索機能を使う場合).移動局などノード・アクセスする側のコールサインにこのような設定をしても意味はないかもしれませんが,ノード局だとFBだと思います.
そのほかに,C4FMで運用しているノード局を意味する JQ1Y**-C4Fなどという表記も見かけたことがあります.アナログFMモードで運用するノード局だと JQ1Y**-FM という感じになるのでしょうか.
■ アクセスするリグのコールサイン設定に応用する 
以上はノード局のID設定の話ですが,アクセスする側でも応用が可能でしょう.TK-JS1CYIにしてもあまり意味はないと思いますが,JS1CYI-TK (JS1CYIは東京から出ているよ)なんて設定するとカッコイイかもしれません.

■SSn-N 割り当て一覧表
所轄 コード 都道府県 コード
北海道総合通信局 HK
( 8エリア ) 北海道 HK
東北総合通信局 TH 青森 AM
( 7エリア ) 岩手 IT
宮城 MG
秋田 AT
山形 YT
福島 FS
関東総合通信局 KA 東京 TK
( 1エリア ) 神奈川 KN
埼玉 ST
千葉 CB
茨城 IK
栃木 TG
群馬 GM
山梨 YN
信越総合通信局 SE 新潟 NG
( 0エリア ) 長野 NN
北陸総合通信局 HR 富山 TY
( 9エリア ) 石川 IS
福井 FI
東海総合通信局 TO 愛知 AC
( 2エリア ) 岐阜 GF
静岡 SO
三重 ME
近畿総合通信局 KK 大阪 OS
( 3エリア ) 兵庫 HG
京都 KT
滋賀 SG
奈良 NR
和歌山 WK
中国総合通信局 CG 鳥取 TT
( 4エリア ) 島根 SN
岡山 OY
広島 HS
山口 YG
四国総合通信局 SK 徳島 TS
( 5エリア ) 香川 KW
愛媛 EH
高知 KC
九州総合通信局 KS 福岡 FK
( 6エリア ) 佐賀 SA
長崎 NS
熊本 KM
大分 OI
宮崎 MZ
鹿児島 KG
沖縄総合通信事務所 ON 沖縄 ON
( 6エリア )

 

js1cyi
WIRES